“野良帽子”の読み方と例文
読み方割合
やろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そばに坐っていた二十を出たばかりの、野良帽子やろうを着た美しい若衆方を促し立てながら、おどけた連舞つれまいを舞い始めた。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
白小袖しろこそでの上に、紫縮緬の二つ重ねを着、虎膚天鵞絨とらふびろうどの羽織に、紫の野良帽子やろうをいただいた風情ふぜいは、さながら女の如くなまめかしい、この二人を囲んで、一座の道化方、くゎしゃ方、若衆方などの人々が
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)