“野良姿”の読み方と例文
読み方割合
のらすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日ただいま、このままの姿で、いっさいをささげたてまつるべきである。くわとる者は、鍬とった野良姿のらすがたのままで、献身すべきだ。自分の姿を、いつわってはいけない。献身には猶予ゆうよがゆるされない。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
男というものは野良姿のらすがたのままで、手足のつめの先にはどろをつめて、眼脂めやにかず肥桶こえおけをかついでお茶屋へ遊びに行くのが自慢だ、それが出来ない男は、みんな茶屋女の男めかけになりたくて行くやつだ
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)