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やきん
ふりがな文庫
“
野禽
(
やきん
)” の例文
本来、野獣、
野禽
(
やきん
)
、魚類は生活のために大層な努力を費やす。食物を得るために死物狂いとなり、外敵を防ぐために頭を使う。
季節の味
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
それ
野禽
(
やきん
)
を林園に馴れ養わんと欲せばまずこれを
籠中
(
ろうちゅう
)
に収めざるべからず。籠中は決して野禽目的の地にあらざるなり。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
そうして歩きだしたと思うと、そんな婆あと遊ぶんじゃないよ、と言いすて、
野禽
(
やきん
)
のようにけたたましい笑い声をたてながら階段を調子をとって駈け降りて行った。
禅僧
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
幾多の
野禽
(
やきん
)
、家畜、それと一匹の犬を、自分の慰みに、または他人の手助けに殺したことがある。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
お蘭は、世の中の雑音には極めて
怖
(
おび
)
え易く唯一人、自分だけ静な安らかな瞳を見せる
野禽
(
やきん
)
のような四郎をいじらしく思った。彼女はこの人並でないものに何かと
労
(
いたわ
)
りの心を配ってやった。
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
滅多
(
めった
)
に散歩の人影なく、唯名も知れぬ
野禽
(
やきん
)
の声を聞くばかりである。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“野禽”の意味
《名詞》
野 禽(やきん)
野生動物のうち鳥類に属するもの。
(出典:Wiktionary)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
禽
漢検準1級
部首:⽱
13画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨