重目おもめ)” の例文
らちがあくまで、多市は用なし、「たまにゃブラついて来い」とおっ放されたが、懐中ふところにはちょッと重目おもめな預り物、後生大事ごしょうだいじにかかえているので、はらから楽しむ気になれない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉛のようなじょう重目おもめをかけられて、お綱は、飲ンだくれな父はとにかく、自分という大きな姉がありながら、こんな無邪気な者へ、こんなしがない稼業かぎょうをさせておいた、自責の念にせめられて
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重目おもめにしてもだいぶなものです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)