酒呑童子しゆてんどうじ)” の例文
南無成田山不動明王なむなりたさんふどうみやうわうをはじめたてまつり、こんがら童子どうじ、せいたか童子どうじ甲童子かふどうじ乙童子おつどうじ丙童子へいどうじ、いばらぎ童子どうじ酒呑童子しゆてんどうじのほか數々かず/\二十四童子にじふしどうじ
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さう言ひ聽かされるとガラツ八は、大江山へ酒呑童子しゆてんどうじでも退治に行くやうな氣組です。
大切に養育やういくなし殊に半四郎は至て正直律儀なる者故近所隣村の者ども半四郎々々とて何事によらたのみ使ひて贔屓ひいきせしが人にはなくて七癖なゝくせと言如く半四郎事ごく酒好さけずきにていにしへの酒呑童子しゆてんどうじも三舍を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
酒呑童子しゆてんどうじ鬼同丸きどうまるのやうなものもあつたのであらう。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「何んだ、そんな事か、恐れ入ることは無いぢやないか、お前も立派な一本立ちの御用聞だ、うまい具合に酒呑童子しゆてんどうじを縛つて來たところで、俺は驚きはしないよ、一體何をやらかしたんだ」