うつ)” の例文
我輩のうちと言ふのはね、もと飯山の藩士で、少年の時分から君侯の御側に勤めて、それから江戸表へ——丁度御維新ごいツしんに成る迄。考へて見れば時勢はうつり変つたものさねえ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
皇居を京都から東京にうつし、そこに新しい都を打ち建てよとの声が、それだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)