遼河りょうが)” の例文
そこで何を始めるかと思うと、遼河りょうがを利用して、豆粕大豆まめかすだいずを船でくだす、大仕掛な運送業を経営して、たちまち失敗してしまったのだそうである。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一月より二月にかけて威海衛落ち、北洋艦隊ほろび、三月末には南のかた澎湖ぼうこ列島すでにわが有に帰し、北のかたにはわが大軍うしおのごとく進みて、遼河りょうが以東に隻騎の敵を見ず。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
主人がまあ遼河りょうがを御覧なさいと云う。馬車を乗りてて河岸かしへ出ると眼いっぱいに見えた。色は出水でみずあとの大川に似ている。灰のように動くものが、空をいきおいで遠くから流れて来る。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)