“速度（スピード）” の例文
列車が毎時幾キロメートルの速度（スピード）で走っているか、又列車はどの地点を走っているかが、家の中に居ながらして、手にとるように判るというのである。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
……もしかしたら歌原未亡人の容態が変ったのかも知れない……と思ううちに、どこか遠くからケタタマしく自動車の警笛（サイレン）が聞えて、素晴らしい速度（スピード）でグングンこっちへ近付いて来た。
一足お先に (新字新仮名) ／ 夢野久作(著)
しきりに尾部（びぶ）からガス噴射をしているんだが、速度（スピード）計の針はじっと一所に固定してしまって、一目盛も前進しない。
怪星ガン (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「なにしろ、電灯器具材料を積んでいますから、四十哩（マイル）以上の速度（スピード）を出すと、壊れてしまう虞（おそ）れが、あるのです」
空襲葬送曲 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「ルーズベルト君。この艦（ふね）はもっと速度（スピード）が出るのじゃないかね」
不沈軍艦の見本：――金博士シリーズ・10―― (新字新仮名) ／ 海野十三(著)