通途つうず)” の例文
三昧のじょうを出て説いたのは通途つうずの経文である。定中の説の超越的、含蓄的なるには及ばない。そういってあの宗の人はありがたがっている。
人世の困難に遭遇であって、独りで苦悩して独りで切抜けると云うは俊傑すぐれものる事、なみ通途つうずの者ならばそうはいかぬがち。自心に苦悩が有る時は、必ずその由来する所を自身に求めずして他人に求める。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
いや、先生、それは通途つうずの物の見ようで