途断とだ)” の例文
旧字:途斷
しばらく彼も我も無念しんになって竿先を見守ったが、魚のあたりはちょっと途断とだえた。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
音の途断とだえたすきをねらって、気違いのように走って行く。弾丸がな、ひとつでも当れば、物すごい勢で、ぶったおれる。皆前進して、焼け果てた広っぱに独りよ。ひとりで、もがいている。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)