逆上性のぼせしやう)” の例文
不斷ふだんからいくらか逆上性のぼせしやうでもあるのだがさうおもふとみゝるやうで世間せけんかへつしづかにつてしまつたやうにおもはれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
面白くも可笑しくも何ともない人といふに、夫れにお前は何うして逆上のぼせた、これは聞き處と客は起かへる、大方逆上性のぼせしやうなのでござんせう、貴君の事をも此頃は夢に見ない夜はござんせぬ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)