“辻咄”の読み方と例文
読み方割合
つじばなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笹屋に戻ると、以前の広間に、内蔵助のうき大尽は、敵娼あいかた浮橋うきはしの膝に体をもたせかけ、辻咄つじばなしの徳西だの、瀬川竹之丞だの、幇間末社たいこまっしゃにかこまれて
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仲居は、もう窓際まどぎわへ行っていた。しっ……と誰か外で云った。内蔵助は、そっと、見てしまった。女竹の葉の中に忍んでいた辻咄つじばなしの徳西の坊主頭を。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
振り向くと、辻咄つじばなし徳西とくさいが、羽織を頭からかぶって、いてくる。——助右衛門と十内は、眼くばせを交し、駕籠をよんで、内蔵助をのせた。そして、駕籠のうちへ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)