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輾転反側
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てんてんはんそく
ふりがな文庫
“
輾転反側
(
てんてんはんそく
)” の例文
正月が来たけれど、
喪中
(
もちゅう
)
だった。三
ガ
日をヒッソリ暮して、四日の御用始めに出勤した小室君は俄に腹痛を催して、
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
した。
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
夫に対する愛と憎の
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
が伸子の心にまた力を盛りかえした。彼女はどこにいても苦しかった。それ故どこにか心の休憩所を欲して動きまわる。
伸子
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
しかし、この救済は、
徒
(
いたず
)
らにうろうろするだけで、ワナにかかった一方の貉の
煩悶
(
はんもん
)
を救うことも、束縛を解放してやることもできないのです——二つ相抱いて周章狼狽、
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
している。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こうして
苛
(
いら
)
いらしながら七日の間、いろいろのことを考えながら
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
しているうちに、かえって私の肉体は日増しに丈夫になっていって、寝室の鏡にうつしてみても平常と変わりがなく
世界怪談名作集:12 幻の人力車
(新字新仮名)
/
ラデャード・キプリング
(著)
私も疲れたからだをやっと
蒲団
(
ふとん
)
に横たえましたが、どんなに私が
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
してその夜一晩、まんじりともせずに夜を明かしたかは、もう先生、
貴方
(
あなた
)
にも想像していただけるであろうと思います。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
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無意識に
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
した。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
輾転反側
(
てんてんはんそく
)
、
明方
(
あけがた
)
までまんじりともしない。そこで或晩丹波さんへ行って
具
(
つぶさ
)
に容態を訴えると
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“輾転反側”の意味
《名詞・動詞》
輾(展)転反側(輾転・反側 てんてんはんそく)
何度も寝返りを打つこと。
解決策が見つからず、悩み続けること。
(出典:Wiktionary)
輾
漢検1級
部首:⾞
17画
転
常用漢字
小3
部首:⾞
11画
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
側
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
“輾転”で始まる語句
輾転