躬恒みつね)” の例文
旧字:躬恆
『題知らず……躬恒みつね……貫之つらゆき……つかわしける……女のもとへ……天津あまつかりがね……』おおわれ知らず読んだか。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
躬恒みつねの歌百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども一文半文のねうちも無之駄歌に御座候。此歌は嘘の趣向なり、初霜が置いた位で白菊が見えなくなる氣遣無之候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
源氏がまた躬恒みつねが「淡路にてあはとはるかに見し月の近き今宵こよひはところがらかも」
源氏物語:18 松風 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この躬恒みつねの歌、百人一首にあれば誰も口ずさみ候へども、一文半文のねうちも無之これなき駄歌に御座候。この歌はうその趣向なり、初霜が置いた位で白菊が見えなくなる気遣きづかい無之候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
躬恒みつねの心あてに折らばや折らむの歌を、竹の里人は誤解せり。竹の里人は知るまいが、白菊に霜置けば赤くなるものぞ。躬恒はその赤くなりていづれを白菊とも分ちかねたる所を
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この躬恒みつねの歌「百人一首」にあれば誰も口ずさみ候えども、一文半文のねうちも無之これなき駄歌に御座候。この歌はうその趣向なり、初霜が置いたくらいで白菊が見えなくなる気遣無之きづかいこれなく候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)