トップ
>
躊躇
>
たゆた
ふりがな文庫
“
躊躇
(
たゆた
)” の例文
浮世の渡りぐるしき事など思ひ
廻
(
めぐら
)
せば思ひ廻すほど嬉しからず、時刻になりて食ふ飯の味が今更
異
(
かは
)
れるではなけれど、箸持つ手さへ
躊躇
(
たゆた
)
ひ勝にて舌が
美味
(
うま
)
うは受けとらぬに
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
病めるものは之を慰め、貧しきものは之を分ち、
心曲
(
こゝろまが
)
りて郷里の害を爲すものには因果應報の道理を
諭
(
さと
)
し、
凡
(
すべ
)
て人の爲め世の爲めに益あることは
躊躇
(
たゆた
)
ふことなく
爲
(
な
)
し、絶えて
彼此
(
かれこれ
)
の
差別
(
しやべつ
)
なし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
と云われて、お勢は少し
躊躇
(
たゆた
)
ッたが、
狼狽
(
うろた
)
えて、「い……いやなこッた」。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
不思議に海は
躊躇
(
たゆた
)
うて
わがひとに与ふる哀歌
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
浮世の渡りぐるしきことなど思い
廻
(
めぐ
)
らせば思い廻らすほど
嬉
(
うれ
)
しからず、時刻になりて食う飯の味が今さら
異
(
かわ
)
れるではなけれど、
箸
(
はし
)
持つ手さえ
躊躇
(
たゆた
)
いがちにて舌が
美味
(
うも
)
うは受けとらぬに
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“躊躇”の意味
《名詞》
躊 躇(ちゅうちょ)
決心がつかず、迷うこと。
《動詞》
躊 躇 する(ちゅうちょ-する)
決心がつかず、迷う。
(出典:Wiktionary)
躊
漢検1級
部首:⾜
21画
躇
漢検1級
部首:⾜
19画
“躊躇”で始まる語句
躊躇逡巡