踏縛ふんじば)” の例文
弥々いよ/\明日の夕来た時は寄ってたかって腕足を踏縛ふんじばって、素っ裸にして頭の毛を一本々々引抜いて、其の上で五分だめしにしなければ腹が癒えねえ
甚「此畜生分らねえ才槌さいづちだな、間抜め、殺したに相違ねえ、そんな奴を置くと村の難儀になるから、手前てめえを追出す代りに、己の口から訴人して、踏縛ふんじばって代官所へでも役所へでも引くからう思え」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから踏縛ふんじばって、お蘭さんを埋めた棺桶の中へほうり込んで、石蓋をして畳を敷いて来ましたが、此所こゝへ来て見ると、粥河の畜生中々本当にする奴じゃアねえ、何でも山三郎の間諜まわしものだ/\と云ってたが
甚「行きねえ、己が踏縛ふんじばるからいゝか」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)