トップ
>
跫然
>
きょうぜん
ふりがな文庫
“
跫然
(
きょうぜん
)” の例文
幸い狙いは
外
(
そ
)
れたれど泰助はやや
狼狽
(
ろうばい
)
して、内より門を開けんとすれば、
跫然
(
きょうぜん
)
たる足音門前に起りて、外よりもまた内に入らんとするものありけり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忽爾
(
こつじ
)
跫然
(
きょうぜん
)
として廊下の端に、殺気を帯びて、人影
露
(
あらわ
)
る、近づくを見れば小浜照子。影を隠して秀は
潜
(
ひそ
)
みぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
間
(
ま
)
広き旅店の客少なく、夜半の鐘声
森
(
しん
)
として、
凄風
(
せいふう
)
一陣身に染む時、長き廊下の最端に、
跫然
(
きょうぜん
)
たる足音あり
寂寞
(
せきばく
)
を破り近着き
来
(
きた
)
りて、黒きもの
颯
(
さ
)
とうつる障子の外なる幻影の
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
跫
漢検1級
部首:⾜
13画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“跫”で始まる語句
跫音
跫
跫足
跫跡
跫響
跫音波形