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足手纏
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あしでまと
ふりがな文庫
“
足手纏
(
あしでまと
)” の例文
これでいい、月賦の自動車は引き上げられそうだし、店は倒れかかっているし、夜逃げには
誂
(
あつら
)
え向きだ。
足手纏
(
あしでまと
)
いになると思っていたみのりは自分から片を
宝石の序曲
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
「せがれどもは、甲斐へ落ちのびましたが、
年老
(
としより
)
が連れでは、
足手纏
(
あしでまと
)
いになろうと思い、別れて、この走り湯権現の房へ、きょうの明け方隠れこみました」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酉刻
(
むつ
)
少し過ぎかな、窓から覗いて居る五郎助の顏を見て『これは女が居ちや、
足手纏
(
あしでまと
)
ひになるかも知れない』
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分には
足手纏
(
あしでまと
)
いの子供のあることや、長いあいだ亭主に
虐
(
しいた
)
げられて来たことが、つくづく考えられた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
手放せないのも
尤
(
もっと
)
もと思われる節もないではないが——今後もこういう場合を予想すれば、長い旅路の
足手纏
(
あしでまと
)
いが思いやられる。いっそ、預けて置いて出かけちゃどうだ
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
わし達、武人にとっては、あんな
贔屓
(
ひいき
)
は、かえって有難迷惑、また、
足手纏
(
あしでまと
)
いというものだ。殿をお会わせするなどという事は、盛綱は、止めたがよいと存ずる。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「筑前どのが、直ちに、京都へ攻め上られるため、われらの如きは、
足手纏
(
あしでまと
)
いと思し召されたのでしょう。急に、お暇を下されたので、早々立ち帰って来たわけでございまする」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
共にするまでの覚悟のない者はむしろ
足手纏
(
あしでまと
)
いだ。坂本にはなお光春様あり、三千の精鋭がある。ただただ、そこへ行き着くまでの御無事こそねがわしい。あわれ御主君のうえに、神助あらせ給え
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
纏
漢検準1級
部首:⽷
21画
“足手”で始まる語句
足手
足手纒
足手絡
足手搦