足引あしびき)” の例文
古池の句は足引あしびきの山鳥の尾のといふ歌の簡単なるに比すべくもあらざれど、なほ俳句中のもっとも簡単なる者に属す。芭蕉はこれを以て自ら得たりとし、終身複雑なる句を作らず。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
よし足引あしびき山姥やまうば
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
古池の句は足引あしびきの山鳥の尾のという歌の簡単なるに比すべくもあらざれど、なお俳句中の最も簡単なるものに属す。芭蕉はこれをもってみずから得たりとし、終身複雑なる句を作らず。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
足引あしびきの山鳥の尾の」といふ歌も前置のことば多けれど、あれは前置の詞長きために夜の長き様を感ぜられ候。これはまた上三句全く役に立ち不申候。この歌を名所の手本に引くは大たはけに御座候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
足引あしびきの山鳥の尾の」という歌も前置まえおきことば多けれど、あれは前置の詞長きために夜の長きさまを感ぜられ候。これはまた上三句全く役に立ち不申もうさず候。この歌を名所の歌の手本に引くは大たわけに御座候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
足引あしびきの山中治左じさける太刀たち神代かみよもきかずあはれ長太刀
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)