起癈散きはいさん)” の例文
一方八重の遅桜おそざくら三本みもとばかり咲満ちたる中に、よろず屋の店見ゆ。とざしたる硝子戸がらすどに、綿、紙、反もの類。生椎茸なましいたけあり。起癈散きはいさん、清暑水など、いろいろにしたたむ。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)