赤革あかがわ)” の例文
荷物をつけて行く馬の新しい腹掛け、赤革あかがわの馬具から、首振るたびに動く麻のはえはらいまでが、なんとなくこの街道に活気を添える時だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「樺の木さん、お早う、そちらに居られるのは土神ですね。」狐は赤革あかがわくつをはき茶いろのレーンコートを着てまだ夏帽子なつぼうしをかぶりながらう云いました。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
仕立おろしのこんの背広を着、赤革あかがわくつもキッキッと鳴ったのです。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)