赤肝あかぎも)” の例文
血は、とろとろと流れた、が、氷ったように、大腸小腸おおわたこわた赤肝あかぎも碧胆あおぎも、五臓は見る見る解きあばかれ、続いて、首を切れと云う。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
りん青年の手料理だが、新鮮無類の「北枕」……一名ナメラという一番スゴイふぐ赤肝あかぎもだ。御覧の通り雁皮がんぴみたいに薄切りした奴を、二時間以上も谷川の水でサラシた斯界極上しかいごくじょうの珍味なんだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)