“赤布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ムレエータ33.3%
せきふ33.3%
ムレータ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕止師マタドールは右手に細身ほそみつるぎ、左手に赤布ムレエータを拡げ、牛の前に突っ立ち、やっ! とばかしに襟筋に剣を突っ立てたがなかなか「突っ通し」というわけにはゆかない。
崖腹がいふくにある二箇所の停車場ステエシヨンには赤布せきふを頭に巻いた印度インド巡査が黙つて白い眼を光らせながらつゝ立つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
チロルの田舎の聖体行列の旗持ちが着るような、胸と腰に飾襞ラッフルのついたひどく厳重なロオブで、その色がまた闘牛士の赤布ムレータ式の燃えあがるような炎色ときている。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)