“諸砦”の読み方と例文
読み方割合
しょさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん秀吉の軍がそこへ到るまでには、因幡いなば伯耆ほうきなどに散在する敵の諸砦しょさいを、その前年から、次々と、攻めつぶして行ったものである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此合戦に先んじて、秀吉利家の間にある種の協定さえあったと思われるのである。丹羽長秀、これを見て時分はよしと諸砦しょさいに突出を命じた。北国勢全くついえて、北へ西へと落ちて行った。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
勢濃二州がこぞって秀吉の背後を脅威きょういするに至る日をもって、即ちここの二万余勢の総兵力も、一挙、なだれ打って、西浅井、東浅井の諸砦しょさいを攻めつぶし、秀吉を長浜、佐和山の一隅へ追いつめ
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)