諸声もろごゑ)” の例文
男は三五郎を中に仁和賀のさらひ、北廓ほくくわく全盛見わたせば、軒は提燈ちようちん電気燈、いつもにぎはふ五丁町、と諸声もろごゑをかしくはやし立つるに、記憶おぼえのよければ去年こぞ一昨年おととしとさかのぼりて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
友千鳥諸声もろごゑに鳴く暁は一人寝覚ねざめのとこも頼もし
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
婦人運動を排する諸声もろごゑ如何いかに高ければとて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
妻はみ児等も疲れて諸声もろごゑ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
へば、諸声もろごゑ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)