“諸兄”の読み方と例文
読み方割合
もろえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠祖は、敏達びたつ天皇のすえたちばな諸兄もろえからと、いわれているが、そんな遠くの血は、水分川の水上のしたたりが知れないように、彼にも分らない。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしこれに代って、持統天皇の御代より、藤原鎌足の子不比等ふひとの一族、或は橘三千代たちばなのみちよ、橘諸兄もろえ等の諸勢力が、徐々に宮廷のうちにのびて行った。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
三千代は始め美努王みぬのおおきみに嫁して葛城かつらぎ王(後の橘諸兄もろえ)を生み、後に、藤原不比等に再嫁して光明皇后を生んだ。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)