調戯からかは)” の例文
旧字:調戲
ひなのおとうさんは數衛かずゑといふで、をとこ髮結かみゆひでしたが、村中むらぢうで一ばんきたないといふ評判ひやうばんひとでした。そのきたな髮結かみゆひいへのおひなそだてられるとつて、とうさんはひと調戯からかはれたものです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ダンチェンコ氏は田舎の停車場で子供に調戯からかはれたのだが、此の頃のノーウォエ、ウレーミヤを見ると、去年の天長節に東京の真中で、しかも大学生に異人馬鹿といはれた露西亜人がある。
露都雑記 (新字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)