誤魔化ごまくわ)” の例文
薩摩さつま蝋蠋らふそくてら/\とひか色摺いろずり表紙べうし誤魔化ごまくわして手拭紙てふきがみにもならぬ厄介者やくかいもの売附うりつけるが斯道しだう極意ごくい当世たうせい文学者ぶんがくしや心意気こゝろいきぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
『だからね、あの下駄を改良かいりやうして、其の頭髮あたまを少し直せば、一寸ちよつと誤魔化ごまくわせるよ、……君は。……見る人が見れば直ぐ分るだらうが、僕なんぞにはね。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
誤魔化ごまくわしちやだぞ」おしなさびしくわらひながらいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)