見顕みあらわ)” の例文
旧字:見顯
せっかくここまで来て見顕みあらわされるような事があってはならない。よほど用心しなければならんという考えを持ちました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
日本人の家だと贋物にせもの見顕みあらわされるまでは一年でも二年でも悪い品物を売付けて儲かる儲かると悦んでいます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
胸をドキドキさせて、遠くの方からながめていると、男は、正体を見顕みあらわされた妖怪の様に、非常に慌てて、まるで風にさらわれでもした様に、向うの闇と群集の中にまぎれ込んでしまった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それが上杉謙信うえすぎけんしん小荷駄方こにだがたに紛れ入って、信州甲州或は関東地方にまで出掛け、掠奪りゃくだつに掛けては人後に落ちなかったが、余りに露骨に遣り過ぎたので、鬼小島弥太郎おにこじまやたろう見顕みあらわされて殺されたという。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)