要撃ようげき)” の例文
その間部詮勝まなべあきかつ要撃ようげきのため、同志を糾合きゅうごうし、京に入らんとし、その父、叔父、兄に向って訣別の書を作りしは、同十一月六日なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
おれと山嵐は二人の帰路を要撃ようげきしなければならない。しかし二人はいつ出てくるか見当がつかない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただ彼は時に死よりも重きものあるを観、これを成さんがために死をも辞せざりしなり。しかれば彼は要撃ようげきの事をも、中頃に至って要諫ようかんとはいいえたり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ここにおいて鯖江侯要撃ようげきの事も要諫ようかんとはいい替えたり。また京師往来諸友の姓名、連判諸氏の姓名等、成るべくだけは隠して具白せず。これ吾後人こうじんのためにする区々の婆心なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)