西羗せいきょう)” の例文
その西羗せいきょう王国と魏とは、曹操の世代から交易もしていたし、彼より貢物こうもつの礼をとっていた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西羗せいきょうの高原を下るや、黄河、揚子江の上流をなす清流が山と山の間をうねり流れている。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西羗せいきょう鼠賊そぞくが、権者の鎧甲がいこうを借りて、人に似たる言葉を吐くものかな。われはただ今日を嘆く。いかなれば汝のごとき北辺の胡族えびすの血を、わが年来の晃刀こうとうに汚さねばならぬか——と。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西羗せいきょうの匹夫、節操なき職業的武将。これへ出て、真の武将たるものに面接せよ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず、西羗せいきょうの兵に、一当て当てさせてみよう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)