西土せいど)” の例文
ああ思ひきや、西土せいどはるかにくべかりし身の、こゝに病躯びやうくを故山にとゞめて山河の契りをはたさむとは。しくもあざなはれたるわが運命うんめいかな。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ご辺の進退、その謙譲けんじょう西土せいどの人々、みな美談となす。もしその忠節を顕わさなければ、曹操は暗愚なりといわれよう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)