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袈裟衣
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けさごろも
ふりがな文庫
“
袈裟衣
(
けさごろも
)” の例文
のみならず、形ばかりの
袈裟衣
(
けさごろも
)
をつけた坊さんが一枚、特志を以てその介添に加わって、何かと世話をやいてござる。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お寺の中へ
籠
(
こ
)
み入って、寺中の坊さんたちの
袈裟衣
(
けさごろも
)
や、本堂の仏像、舎利塔などを担ぎ出して、我がちに得物とする。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
それが、今では、まだ年というほどでもないのに、老僧のようにやせ衰え、色黒々と骨筋が張って、濃い墨染一色の
袈裟衣
(
けさごろも
)
という簡素ないで立ちであった。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
その時に
袈裟衣
(
けさごろも
)
の老僧が、やおら立ち上って——その袈裟衣を見ると、これはたしかに日蓮宗に属する寺の坊さんだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鼠色の、ずいぶん雨風を浴びた
袈裟衣
(
けさごろも
)
をかけて、帽子を被り
珠数
(
じゅず
)
を手首にかけながら、少しく前こごみになって、あまり高い音声ではないが、よく
透
(
とお
)
る声で
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
和尚は
錫杖
(
しゃくじょう
)
をついて、笠をかぶり、
袈裟衣
(
けさごろも
)
に
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
こうとして式台に腰をかけているところを、郁太郎を背負っている与八が、
跪
(
ひざまず
)
いて
恭
(
うやうや
)
しくその草鞋の紐を結んでやりますと
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
袈
漢検準1級
部首:⾐
11画
裟
漢検準1級
部首:⾐
13画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“袈裟”で始まる語句
袈裟
袈裟掛
袈裟法衣
袈裟御前
袈裟斬
袈裟丸
袈裟太郎
袈裟文庫
袈裟切
袈裟治