衛兵えいへい)” の例文
やがて八門の陣をシックリとんで、あたかも将軍しょうぐん寝間ねまをまもる衛兵えいへいのように、三十六人が屹然きつぜんとわかれて立った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それにしても、衛兵えいへいが発砲するでもなし、誰かが後を追いかけてくるでもなし、全く意外なことだらけであった。
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
数年後、今一度李陵は北海ほっかいのほとりの丸木小舎ごやたずねた。そのとき途中で雲中うんちゅうの北方をまも衛兵えいへいらに会い、彼らの口から、近ごろ漢の辺境では太守たいしゅ以下吏民りみんが皆白服をつけていることを聞いた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
いましむる衛兵えいへい
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
と、シムトン博士は、ロロー殿下のそばに衛兵えいへいのように立っている長良川博士をよんで
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)