衆口しゅうこう)” の例文
亢奮こうふん! 亢奮! 亢奮! である。それは責任を感じない。また咎められる心配もない。衆口しゅうこう金をとろかすというが、群衆心理がそれであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だが藤吉郎は、そんな衆口しゅうこうのよしあしなどはどうでもよい。彼としてはまず第一に中村の母へこの由を報じてやった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、惟任これとうどの、お目にかかったのが、幸いだ、人のうわさというものは、何を云い出すやら知れたものではないが、さりとて、火のない煙と打ち捨ててこうも、衆口しゅうこうきん
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、かりそめにも、ちょうの御信任は厚く、参議左兵衛さひょうえかみとまで、天子もお取り立てあるあなたさまです。なんで衆口しゅうこうられたお疑いなどもちましょうか。けれど相互の誤解は、何を
衆口しゅうこうは、やがて言い出した。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衆口しゅうこう
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)