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血溜
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ちだま
ふりがな文庫
“
血溜
(
ちだま
)” の例文
思ひの外
血溜
(
ちだま
)
りもなく、反對側の方——二間ばかり先に匕首の鞘が落ちて居るのは、自分の手で夢中になつて投げ飛ばしたのでせうか。
銭形平次捕物控:281 用心棒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
老鶯
(
ろうおう
)
の声が聞こえている。が、一人の人通りもない。
血溜
(
ちだま
)
りの中で幾匹かの
蟻
(
あり
)
が、もがき苦しんで這いまわっている。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
うっかり
血溜
(
ちだま
)
りへ踏み込んだものに違いない……『だが、今度はこいつをどうしたものかなあ? この靴下や、房の切れっぱしや、ポケットをどこへやったものだろう?』
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ストーブが赤々と燃えていて、その
傍
(
そば
)
に敬二郎がばったりと倒れていた。胸のところから血が流れて、ストーブと熊の皮の敷物との間の敷板が真っ赤な
血溜
(
ちだま
)
りになっていた。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
正勝はそう言いながら、ベッドの横の
血溜
(
ちだま
)
りに蔦代の足を立たして、その足を血に染めた。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
溜
漢検準1級
部首:⽔
13画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血汐
血痕
血潮
血飛沫
血糊
血相