“血温”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けつおん50.0%
ぬくもり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まずの綱をいて市郎を抱えおこすと、彼も所々しょしょに負傷して、脈は既にとまっていた。が、これはたしか血温けつおんが有る。巡査は少しく安堵の眉を開いて、取敢とりあえの綱を強くくと、上ではすぐにおうと答えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
七兵衛が死骸をかかえ起して、胸をくつろげて先ずその疵口をあらためると、からだはまだ血温ぬくもりがあった。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)