“虚栗”の読み方と例文
読み方割合
みなしぐり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、そればかりではない。芭蕉は「虚栗みなしぐり」(天和三年上梓)のばつの後に「芭蕉洞桃青」と署名してゐる。「芭蕉庵桃青」は必しも海彼岸の文学を聯想せしめる雅号ではない。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こは天和てんな三年刊行の『虚栗みなしぐり』に出でたる句なり。そのほか元禄にも何々顔の句少からず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
あの蕉門の諸詩人が嘗めたやうな虚栗みなしぐり時代のにがい彷徨は知十君にはない。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)