蘭山らんざん)” の例文
世間の学者達は今尚依然として小野蘭山らんざんの『本草綱目啓蒙ほんぞうこうもくけいもう』などの旧説を信じ、これに準拠して書いていれど
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
たとえば蘭山らんざん先生の前出の書などは、薏苡のもくの下に食えるのを二種、食用とせぬもの二種を列記し、後者は宿根であって荒野に自生し、大きく皮いたって硬く
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
麦ウラシはすなわち雲雀のことであり(郡誌)、今はどうあるか知らぬが対岸の香川県あたりでは、郭公かっこうを麦ウラシと呼んでいたことが、蘭山らんざん先生の『本草啓蒙』に見えている。
この蘭山らんざん小野先生の髑髏の写真はじつに珍中の珍で容易に見ることの出来ないものである。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
三度グリについて小野蘭山らんざんの『本草綱目啓蒙』巻之廿五
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)