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藁半紙
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わらばんし
ふりがな文庫
“
藁半紙
(
わらばんし
)” の例文
とベタ一面に鉛筆を走らせた
藁半紙
(
わらばんし
)
を署長の鼻先につきつけたのは、もう
夙
(
とっ
)
くに帰ったものとばかり思っていたK新報社長の田熊だった。
人間灰
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
確か小学校の二、三年生のころ、僕らの先生は僕らの机に耳の青い
藁半紙
(
わらばんし
)
を配り、それへ「かわいと思うもの」と「美しいと思うもの」とを書けと言った。
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私、いま、自らすすんで、君がかなしき
藁半紙
(
わらばんし
)
に、わが心臓つかみ出したる詩を、しるさむ。私、めったの人には断じて見せなかった未発表の大事の詩一篇。
もの思う葦:――当りまえのことを当りまえに語る。
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
寝ながら
藁半紙
(
わらばんし
)
のやうな原稿紙を拡げて、富岡は、
漆
(
うるし
)
に就いての随筆を書いてゐた。南の思ひ出は、これすべて、只、記憶の海を航海してゐるやうなものである。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
当時既に日本は断末魔の境にあり、この本なども、ぼろぼろの
藁半紙
(
わらばんし
)
のような紙に印刷されているまことに粗末な本であるが、これは私にとっては、大切な本の一つである。
島津斉彬公
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
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彼は署長の手帖の中身をスッカリ
藁半紙
(
わらばんし
)
に書き写してしまってから、激しい
地声
(
じごえ
)
でまくし立てた。
人間灰
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“藁半紙(わら半紙)”の解説
わら半紙(わらばんし、藁半紙)は、明治時代初期の日本において木綿ウエスやわらを原料に生産された半紙判の洋紙、または現代において下級印刷用紙に分類される更紙(ざらがみ、ざらし)類を示す呼び名である。「更半紙(ざらばんし)」「洋半紙(ようばんし)」とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
“藁”で始まる語句
藁
藁草履
藁葺
藁屋
藁屑
藁屋根
藁沓
藁束
藁苞
藁人形