“わらばんし”の漢字の書き方と例文
語句割合
藁半紙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝ながら藁半紙わらばんしのやうな原稿紙を拡げて、富岡は、うるしに就いての随筆を書いてゐた。南の思ひ出は、これすべて、只、記憶の海を航海してゐるやうなものである。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
当時既に日本は断末魔の境にあり、この本なども、ぼろぼろの藁半紙わらばんしのような紙に印刷されているまことに粗末な本であるが、これは私にとっては、大切な本の一つである。
島津斉彬公 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
彼は署長の手帖の中身をスッカリ藁半紙わらばんしに書き写してしまってから、激しい地声じごえでまくし立てた。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)