“地声”の読み方と例文
旧字:地聲
読み方割合
じごえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳さんという男の地声じごえを知らないので、半七は早速に作り声をするわけにも行かなかった。かれは頬かむりのままで無言にうなずくと、若い女は摺り寄って来た。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
アンが、もうすこし低くしゃべってはと注意したが、その男の声は地声じごえとみえて一向いっこう低くならなかった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こんどは地声じごえで、人なき村のある軒先のきさきに立ち——こういったのは竹童ちくどうである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)