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薄刄
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うすば
ふりがな文庫
“
薄刄
(
うすば
)” の例文
何より驚く可きは、戸締りや錠前を、紙の如く切り破る手際で、門は乘越え、錠前は
捻
(
ね
)
ぢ切り、
棧
(
さん
)
や輪鍵は、
薄刄
(
うすば
)
の凄い刄物で外から綺麗に切取つて、コトリとも音を立てないのです。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「もう大丈夫でございます。幸ひ眼の玉は
外
(
はづ
)
れたし、頬の
疵
(
きず
)
も大したことではない、——刄物は左樣、刀や
鑿
(
のみ
)
のやうなものではない、
薄刄
(
うすば
)
の
剃刀
(
かみそり
)
かな、切出しかも知れないが眼にも肉にも骨にも、大したさはりはない」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
刄
部首:⼑
3画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷