“薄刄”の読み方と例文
読み方割合
うすば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何より驚く可きは、戸締りや錠前を、紙の如く切り破る手際で、門は乘越え、錠前はぢ切り、さんや輪鍵は、薄刄うすばの凄い刄物で外から綺麗に切取つて、コトリとも音を立てないのです。
「もう大丈夫でございます。幸ひ眼の玉ははづれたし、頬のきずも大したことではない、——刄物は左樣、刀やのみのやうなものではない、薄刄うすば剃刀かみそりかな、切出しかも知れないが眼にも肉にも骨にも、大したさはりはない」