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荷担
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にな
ふりがな文庫
“
荷担
(
にな
)” の例文
旧字:
荷擔
上人皺枯れたる御声にて、これ十兵衛よ、思う存分し遂げて見い、よう仕上らば嬉しいぞよ、と
荷担
(
にな
)
うに余る
冥加
(
みょうが
)
のお言葉。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と、小屋のうしろから、二つの水桶を
荷担
(
にな
)
って、河原のほうへ立去ってゆくのを、介三郎と石権は、いま気がついたように振向いて見ていた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
和歌はすでに四百年の伝統を
荷担
(
にな
)
った貴紳文芸である。この文芸に打ちこんでいった実朝の愛は、あるいは都の人たちの思い知らぬほどに
一途
(
いちず
)
で清純なものであったろうとも思う。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
勘太は、湊川から、
荷担
(
にな
)
いの水桶で、何度も
河水
(
かわみず
)
を汲んで来た。たわしで碑を洗いあげるのだった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
神代この方の皇統を後に
荷担
(
にな
)
われた上皇の自覚には、鎌倉幕府の権力の生長が、まざまざと影を映しつつあったであろう。
藤氏擅権
(
とうしせんけん
)
の極において、後三条院のお心に院政の基をなす自覚がめばえた。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
▼ もっと見る
往来の人とぶつかっても気がつかない、
輿
(
こし
)
を
荷担
(
にな
)
ってくる
舎人
(
とねり
)
に呶鳴られても気がつかない、物売りの女が怪しんで、
気狂
(
きちが
)
いらしいと指さして笑っているのも気がつかない……。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「だめだめ。おまえとわしとでは、
荷担
(
にな
)
いの寸法が違い過ぎるよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“荷担”の意味
《名詞》
味方になって助力すること。特に悪事やくわだてに加勢すること。
荷物を背負うこと。
(出典:Wiktionary)
荷
常用漢字
小3
部首:⾋
10画
担
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
“荷担”で始まる語句
荷担ぎ
荷担夫
荷担人
荷担棒
荷担革