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草雲雀
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くさひばり
ふりがな文庫
“
草雲雀
(
くさひばり
)” の例文
そんなことを云うと、虫屋さんに憎まれるかも知れませんが、松虫や
草雲雀
(
くさひばり
)
のたぐいは値が高いばかりで、どうも江戸らしくありませんね。
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
桑畑で
草雲雀
(
くさひばり
)
が小さな銀鈴を鳴らすような涼しい声を振り立てる。伊吹スズが時々テヤテヤテヤテヤリリーと浮かれ調子で混っ返している。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「人間に生れることばかりが、必ずしも幸福ではない」と、
草雲雀
(
くさひばり
)
に就てそんなことを或る詩人が言つた。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
草葉ですだく虫には
種々
(
いろ/\
)
有りまするが一緒に
啼
(
な
)
いて居りますると、
何
(
いず
)
れが鈴虫か、松虫か、
機織
(
はたおり
)
か、
草雲雀
(
くさひばり
)
か、とんと分りませんけれども、余念を去って
沈着
(
おちつ
)
いて聞きますと分りますから
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
草雲雀
(
くさひばり
)
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
夏は
草雲雀
(
くさひばり
)
の楽しい住家であった桑の葉が、人の
跫音
(
あしおと
)
にもかさかさと音がして、脆くも落ち散って
了
(
しま
)
った桑畑の上に、遠近の山が鮮かに望まれる日が多くなると
秩父の奥山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
その混雑のあいだに一軒の虫売りが
市松障子
(
いちまつしょうじ
)
の家台をおろしている。松虫、鈴虫、
草雲雀
(
くさひばり
)
のたぐいが
掛行燈
(
かけあんどう
)
の下に声をそろえて鳴く。ガチャガチャ虫がひときわ高く鳴き立てている。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
雀
漢検準1級
部首:⾫
11画
“草雲”で始まる語句
草雲