英吉利いぎりす)” の例文
英吉利いぎりすふうのフロックの、青年紳士の散歩者のやうに、いかにも軽快な歩調で、かるく飛ぶやうに、幾分しめつた朝の路上の明るさを、気軽るに歩るき廻つてゐる姿はよい。
英吉利いぎりす野暮堅やぼがた真面目まじめ一方いつぱうくになれば、人間にんげん元来ぐわんらい醜悪しうあくなるにおかれずして
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
私は解らずなりにも英吉利いぎりすの文学をその頃かなりに読んでゐた。
紅葉山人訪問記 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)