苫田とまた)” の例文
苫田とまた郡が四つ、勝田郡が二つというように小さく分れていたが、荘郷分合の趨勢すうせいもすべてこれと同様であってその命名法のごときもきわめて自然である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
硯のほかに技は置台や箱や急須きゅうすのようなものにまで及びます。歴史に名高い「備中檀紙びっちゅうだんし」はもう昔語りになりましたが、美作みまさか苫田とまた郡の勝田かつた郡では多少の漉場すきばを今も見ます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
笠井清三郎君が考古界二巻八号(明治三十六年一月)に報告された美作苫田とまた郡高野村の古墳の、幅僅かに一尺三寸六分の狭い石室内に、二人の遺骨が打ちちがえに安置してあったのとともに
『東作誌』を見ると、今の美作みまさか苫田とまた郡加茂村大字黒木字樫原に金屋護神かなやごじんという祠がある。銕山かなやまの守護神だという。同郡上加茂村大字物見にも金鋳護宮かないごのみやという祠が三つ、この地往古銕山ありしとある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
美作苫田とまた郡芳野村大字宗枝むねえだ国字岡原こうげわき
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
サイジンコ 美作苫田とまた