芸阿弥げいあみ)” の例文
相阿弥そうあみ芸阿弥げいあみの編した蔵帳くらちょう、一名、名物帳めいぶつちょうの筆頭にのっている天下の名器で、朝鮮渡来の茶壺である。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それから邦人の如雪、芸阿弥げいあみ相阿弥そうあみ可翁かおう、黙庵、雪舟、雪村、あたりの東山時代の茶の湯以後の諸作を思いうかべてみると、そのどこかに、武蔵の画との共通がある。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御承知の通り牧谿もっけいだとか、あるいは芸阿弥げいあみだとか、相阿弥そうあみというような絵はいわゆる墨画でありますが、原料でいえばそんなものはいくらほどのものでもないと思うが、やはりそれが何万
江戸へ婿入りすることになりまして、柳生家重代じゅうだいのこけざる茶壺ちゃつぼ朝鮮渡来ちょうせんとらいみみこけざるという、これは、相阿弥そうあみ芸阿弥げいあみの編した蔵帳くらちょうにのっている、たいそう結構な天下の名器だ。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)