“花瀬(はなせ)” の例文
ここにこの里の荘官(しょうや)の家に、月丸(つきまる)花瀬(はなせ)とて雌雄(ふうふ)の犬ありけり。年頃情(なさけ)を掛(かけ)て飼ひけるほどに、よくその恩に感じてや、いとも忠実(まめやか)に事(つか)ふれば、年久しく盗人(ぬすびと)といふ者這入(はい)らず、家は増々(ますます)栄えけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)